大豆の味は多様ではありますが、ちょっと高いところから俯瞰してみると数種類の”傾向”に分類できるのかなと自分では考えています。そうするとあまりに行き過ぎとも考えられる”おらが村”の在来種ブームも、それが手に入らないからとあせることはないものと考えます。無農薬でもないのに在来種というだけで値段が高い・・・だから”地域性”を無視して自分は自分の畑で作っている、農家にとってもそもそも反収が低い上に形が扁平だったりいびつだったりすると補助金申請のための検査で良くて最下位の丸合(とにかく合格という意味)となり補助金単価も最下位もしくは不合格となり生産者にとっては魅力のない栽培となります(だから高くて当たり前)。さすれば、普通の国産大豆の問屋さんがもってきてくれるものを上手に・多様なありかたで加工し・寝かし、上手に・おもしろくブレンドすることを多様に試すことのほうが製造者としては面白いと思います。そもそも狭い地域限定の在来種・固定種はその地域内で加工するのが適当だと思うしカッコいい。空気・水・地域の感性と加工者の色気でいいものができる。きょうは大だるま、甘露、借金ナシ、入間たのくろ豆変異A、大袖振りといった今年の播種の残り物+αの寄せ集めブレンドをやったのですが混合比率等全く記録しない自分の主義なので再現不可能の極みみたいな遊びになりました。やや薄めに煮て正解で美味この上なしとなりました。何に似ているだろう。全くオリジナルではない。やはりあるグループに振り分けられる。