4日前に大風邪をひき

150 150 山下とうふ店

一晩ずーっとせき込んで睡眠ゼロの時がありました。まさかあれではー、心配になってはいたのですがきのう恐る恐る内科に行ってきました。・・・のどの炎症かな、体温が微熱程度なので大丈夫でしょうということでした。薬を4種類もらって帰宅。一時肺炎かな?とびくびくしていたのですが少し安心しました。病気の時にしか測らない血圧は高いといわれたことはなかったのですが上は158でした、少し高いのかな。

大豆の選別もきょうで30gキロx37袋。意外と楽しいものです。

夕方ヤフオクで落としたモノラルのラジカセ、ソニーのCF-1980Vというのを開封。15500円。コンデンサーとかの交換はほとんどないですが、よくメインテナンスされたものでこれから毎日楽しみです。ステレオは”騒音”への配慮からヘッドフォンでしか聞きませんがラジカセなら空気を伝わってくる音なので自然体。16センチウーファーとツイーターの2ウェイでいい音です。我が家は子供のころから音楽を聴く環境にはなかったので音楽は全く自分から入っていった世界。父は広沢虎蔵。5年生の時NHKラジオの夕方6時か6時半にやっていた音楽の時間にベートーベンの田園を聴いたのがきっかけでのめりこみました。海老沢敏さんの解説だったかな。その時外は雷雨で第二・第三楽章がトリミングされてほうそうされていてぴったりのTPOでした。・・・思わず当時出始めていたラジカセを購入。その後は・・・・・。

というわけでブログを書いてる今聞いているのはミクローシュ・エルデーイ指揮ブダペストSOの「春の祭典」。ストラビンスキーのこの演奏でもっとも高い評価を私がしているライブ演奏です。テープもモノラル。1970年代の演奏。この演奏を聴いていると雪解けの畑・草地から湯気が立っているのが第一楽章から感じられるのです。全体を通してアバド/ロンドンSOのすぐれた録音によるメリハリの利いた堂々とした(悪く言えばはったりのかかった)演奏の正反対にあるような演奏なのですが素朴で枯草から湯気が出ているときのにおいが感じ取れるエルデーイのほうがずうっと上なのです。50年間に及ぶ自分の録音稼業(趣味)のなかで3本の指に入るものなのです。

手元のちいさいカセット箱をかき混ぜると広澤虎蔵もありました、父が亡くなる前2か月間に聞いていたものが混じっていました。8年前なのでラジカセもおもちゃみたいなのしかなかったのを思い出します、ついでに自分も車の中で聴いたりしたので浪曲もおもしろいなと思いました。

講演会のテープもたくさんあり、自分たちの企画した大江さんの講演(半年後にノーベル賞)、小林秀雄や三島の講演。淀川長治の楽しい映画談義。太田裕美がラジオ短波でもっていた自分の番組2週分全部、大江さんとエンデの対談、ニレジハージへのインタビュー、新幹線で高崎まで出かけて高崎音楽大学のコンサートにかけつけた20代をなつかしく思いました。今もやってるのかな、NHK・FMのセッション・・・。

とまあカセットだけでも2000から3000はあると思いますが物置の隅に放置。中にはふたがこわれてほこりまみれもあるかもしれません。99パーセントライブ。一生かかってもきけないでしょうね。レコードもCDもたくさんあって大変です。CDの最初期のものは3500円くらいしていたでしょうか、盤面にぷつぷつが入っていてたぶんもう聞けないと思います。レコードは材質は研究されていたと思うのでかびさえ防げれば半永久的でしょう。テープはレコードほどではないにしてもかなりもつと思います。問題は再生機の存在だけです。ベルトはいいとして、ヘッド等の研磨には限度があるだろうし。