外気温30℃ですって。
きのう夜録画で視た吉田類さんの日本百低山の石川県/医王山がとてもよかったです。標高八百いくつかだったでしょうか。金沢市民が故郷の山として大切にしてきた、そしていみじくも犀星や鏡花が文章にして残してくれている「低くても尊い山」です。三段の美滝、静謐な山中の池、あふれる野草たち、植林されない広葉樹の森、いかにもミーハー登山を排した静かな登山道・・・どれもこれもデラックスでこんなちいさな山で?と不思議な気持ちになりました。雪の少なくなった昨今とはいえさすがは場所が場所だけに1000メートル近くともなると雪が多いのでしょう、頂上へ向かう登山道脇の細い幹の広葉樹たちは根曲がり状態で冬の積雪の多さを彷彿とさせます。医王山という名前は山中に自生している野草の多くが薬草に供されるということでその数の多さでこういう名前がついたのかなとも思われます。吉田類さんは酒場放浪記も時々見ますが、素敵なお兄様です。