小坂忠さんのお別れの会に行ってきました。でも”別れ”という感じではなく、言葉の通り高いところに行って見守り役になってくださるのかなという感じの式でした。奥様のご挨拶のはがきも力強いものを感じさせるものでした。クリスチャンは「天国に”凱旋”・・・」という言葉をよく使うのでしょうか。ミューズの中ホールは800人定員だったかなと思いますが千数百人はいたかと思います。生前のコンサートの映像等流しながら、やさしくて物静かに語られる忠さんの姿がなつかしかったです。私はクリスチャンではありませんが、ちょっとしたことで父の代から知り合いになり暮れのクリスマスコンサートにはよく出かけていました。”うた”がひとを励ます、ということを教わりました。これはなにもゴスペル・ソングズだけのことだけではなく音楽全般がそうだ、というのが自分の場合にはいえるのですが、言葉だけよりも旋律やリズムが介在してくると余計こころを動かしてくれるのですね。
坂本龍一、高橋幸宏、ユーミン夫妻、松本隆、大野真澄・・・と大御所の供花には驚きましたが、大野さんや西海さんたちを迎えてのコンサートはいつも楽しかったです。去年の暮れの先生にとって最後のコンサートでは病体に鞭打っての歌唱だったのでしょうが、ひとをはげまさねばという気持ちがあの元気な歌唱を可能にさせたのでしょう。正直「苦しそうだな」というのは私にも感じ取れたのでした。でもほんとに明るくしようとているのがわかりました。
“悲しさ”といことばとは程遠い感じのお別れの会でした、ありがとうございました。奥様ともどもまじめな、”高み”を感じさせない”高いところにいる”ご夫妻でした。あたたかい、いいお葬式であったと思います。